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PHPカンファレンス2018でスポンサー参加&LT登壇した #phpcon2018

毎年楽しみにしているPHPカンファレンス、今年も参加しました。
phpcon.php.gr.jp

ここ10年くらいは毎年、ではないけど概ね参加しているはず。
しかし今年は例年と大きく違うことが2つありまして。

まず、自分の所属会社がスポンサー協賛することになりました。

自分は今の会社が7社目なのですが、今までこういうイベントに協賛するような会社で
働きたいと常々思っていたのですが
過去の所属会社では様々な事情で難しく
約1年前に転職した、現職にて実現したことが本当に嬉しく。
(スポンサーしましょうよ、と、しかけたのは他の誰でもなく自分なのですが)

幸いにもたくさんの方にブースに訪問頂き
用意していたノベルティの「エキテンドロップ」(先の写真テーブル左に積んでるやつ)が
午後早めの段階で品切れてしまいました。
なかなか需要の読みは難しいですね。

「エキテン」というサービスがどの程度認知されてるのだろう?
(そもそも認知度低いという問題意識あるからこそ、スポンサー参加を促したんですが)
と、不安で、事実まだまだだな。。。と感じることも多かったのですが
なかにはご利用いただいているユーザの方もいて、スタッフ一同感動していました。
(普段、店舗オーナー様の声を直接聞く機会はあるんですが、エンドユーザの声を聞く機会はなかなかないので
 ほんとうに貴重な体験でした)

そしてもう一つのPHPカンファレンスでの初体験が、LT登壇でした。

PHPカンファレンスのLTは、その前までは複数トラックに分かれてセッションしているので
1セッションあたりの聴講人数って限られているんですが
LTは他の平行トラックがないので、みんな集まってくるので
人数どのくらいいたのかな。。。ちゃんと数えたわけではないですが、300人前後はいたんじゃないでしょうか。
普段数十人くらいの勉強会では登壇することは時折あったのですが
この規模はさすがに初めてで。。。

とかちょっと弱気にもなったり。

あと、自分の発表は12人中6人目だったのですが
タイトルざっとみると、結構みんなガチな内容のLTが多く
「うわ、もしかして私のLT、浮いてる?」
と、さらに弱気にもなってみたり。

そんなこんなでド緊張の中、なんとかLT5分間、やりきりました。

www.slideshare.net

動画はまだ正式なものではなく、のちほどセッションごとに編集されるとのことですが
ライブ配信の編集前動画があるのでいったんこちらを貼っておきます。
自分の発表は 7時間9分くらいのところからです。
www.youtube.com

正直、この発表でまた賛否両論出てくるかなと不安で
予防線として、この発表に対する「アンサーLT」ともいうべき資料も、当日急ごしらえで作って
懇親会LTか、12月のPHP勉強会でしゃべろうかと思ってたのですが
Twitterの #phpcon2018 のハッシュタグ見る限りは、好意的な受け止め(と、単純に面白がっていただけたの)が多く
どうやら必要なさそうなので、アンサーLTはお蔵入りにしようかと思います。

で、発表自体はかなりネタに寄せて、随所に笑いを取りに行くようにしていたのですが
なぜこのネタでLTをしようと思ったところについては、真面目な意図もあったりします。

実は「クソコードがダメなら、遺憾コードって呼んだらよくないか?」というのは
約1年前くらいに、Twitter上でこの議論がまた盛り上がっていたときに、投稿したものでした。
一番古いTweetはこれ。

ですが、当時は(というか、今もですが)大したフォロワー数もいない自分では
それが拡散されることもなかったのです。

で、もう一つのきっかけが、ある時社内のSlackチャンネルにて
弊社の「エキテン」というサービスも、もう12年も運用しているので
やはり中には「いったいこれはどういう意図でこのような実装なのか?」と首を捻りたくなるコードが
ときおりあるんですね。
で、それを、クソコードもそうですが、ややきつい言葉で発言するようなことがあり
そのSlackチャンネルはエンジニアしか参加してなかったのですが
たまたまそのチャンネルを非エンジニアの人が見たらしく
「ちょっとあのチャンネル気分悪いよね」と指摘されたんですね。
つまり、スライドで発表したような「不毛な議論」が、社内でも再燃したと。
(社内でもやはり、「ダメなものをダメと言えないとダメでしょう」という意見もあり、なかなか消火に苦労しました)

で、このときにすごく思ったのが
「コミュニケーションの非対称性」で。
ある人が「クソコード」という言葉を、あくまでコードを批判する目的であって
人格攻撃ではない、と言ったところで
それを受け取る側が、必ずしもそうは解釈しない、ということです。
さらには、上記であげたSlackチャンネル、最初はエンジニアの中でもごく少数で忌憚ない意見を言う場だったのですが
Slackチャンネルは過去ログも追えるわけで
後からジョインした新入社員がそのログをみたらどう思うか、という視点も必要だなと考えるにいたり。

なので、ダメなものをダメと指摘するのは大事なんだけど
【公的な場での】言葉遣いはもっと意識しないとコミュニケーション上問題が起きるよね
それなら、どういう言い換えならもっとも適切かつ定着するだろうか、という思いで
今回の「遺憾コード」という表現、これをもう一度推したい
でも推すならば影響力大きいところでやらないと意味が無い
そこで、気づいたわけです。PHPカンファレンスがあるじゃないかと。

というのが、今回のLT発表に至った経緯でした。

まぁ、言い訳ではないですが、たとえ「遺憾コード」が定着しなくてもよくて
僕もいたずらに言葉狩り、言葉遊びをするつもりはないのですが
でも、「クソコード」って表現は、
ある程度関係値ができあがっている、閉じた仲間内で使う分にはいいけど
その言葉が届く範囲には十分気をつけないと、
想定してないところから刺されることあるから、
口から発する言葉には十分注意したほうがいいよ
というのが、真に訴えたいことでした。

とはいえ、この発表がそれなりに好評いただけたこともあるので
これからは「遺憾コードおじさん」と名乗っていくかな(笑)
そう言っていれば、みんな時折思い出してくれて、それが言葉の定着に繋がる・・・かもしれないし。

最後に、長年にわたりこのような最高のエンジニアコミュニティイベントを運営している
日本PHPユーザ会の皆様、イベント運営スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
また、LTリハーサルに付き合っていただいた社内メンバーにも御礼申し上げます。